吉野洋幸プロのダーツ理論から学ぶ、「スロー」調整方法

ダーツ

本日は、フォームで紹介しました、3つの変数のうちの3つ目、スローです。この動作でダーツは完結します。

ただ、安心してください。実は、スローに差し掛かるタイミングで、勝負はほぼ決まっています。

  1. ダーツを持ち、スローラインに立つ。
  2. その後に投げる行為=スロー。

この流れの中で、「スローの瞬間」にばかり意識がいきがちですが、本当に大事なのは その前の準備 です。

 

  • 「回転が汚い」
  • 「手首がおかしい」
  • 「安定しない」

こんなことを言われたことがある人へ。そんな話に耳を傾ける必要はありません。

 

結局、大事なのは 再現性 です。再現性さえあれば、何でもいい。

ただ、最後に手首をこねくり回してしまう人が多すぎます。そんな状態では、再現性が出るはずがありません。このスローをしっかり覚えて、再現性のある明日から上手くなるダーツを学んでいってください。

余談ですが、僕はこの指導を受けた後、レーティングが上がり、無事プロテストに合格 することができました。

 

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辞書的な意味での「スロー」とは?

ダーツ用語広辞苑 によると、スローの定義は以下の通りです。

ダーツを投げること。(スローイング)

……これだけだと 超抽象的 すぎますよね。

そこで、もう少し詳しく説明してみましょう!

 

想像してみてください。

 

  1. あなたは今、ダーツを持ちました。(グリップ)
  2. スローラインに立ち、ダーツを構えました。(スタンス)
  3. そして、そのダーツをターゲットに向かって投げる。

この 「投げる」動作こそがスロー です。

 

 

このページで伝えたい結論

最後にごまかさない! 

あなたはダーツを投げるとき、指先や手首をちょこっと動かして、微調整しようとしていませんか?

 

もしそうなら、要注意!

 

その「ちょこっと動かす」クセが、ダーツで 最も重要な再現性を失う原因 になっているかもしれません…。

 

スローの考え方

ダーツを後ろから前に届ける

ダーツのスローとは、「ダーツを後ろから前に届ける動作」 のことです。このスローは、大きく2つのフェーズに分けられます。

  1. テイクバック → ダーツを後ろに引く動作
  2. リリース → 腕を前に振り、ダーツを手から離すまでの動作

そして、リリースが終わった時点で、スローという動作も完了 となります。

 

スローで最も大切なのは再現性!

ダーツのフォームにおいて、最も大事なのは再現性 です。

毎回同じようにテイクバックする
毎回同じように手を伸ばし、リリースする

これができれば、多少「汚い」「安定しない」「回転が汚い」と言われようが、ターゲットに入るなら問題なし!

 

また、スタンス」のページで話したように、意識せずに投げられる環境を整えれば、無駄な考えを減らせます。結果として、スローの再現性がさらに向上するでしょう。

 

ここからは、さらに精密な再現性を手に入れるために、吉野プロのダーツ理論 をもとに解説していきます!

 

 

吉野洋幸プロってどんなひと?

https://livescore.japanprodarts.jp/directory_detail.php?p=3633

吉野洋幸プロ

JAPANのプロリーグでBEST8に何度も入賞している、吉野プロにインタビューさせていただきました。

 

数年ほど前、猛者の会という大会に出場させていただきました。

その際に、「自分のフォームの改善点を指摘してほしい。」とお願いをしたところ快く引き受けてくださいました。笑顔も本当に素敵で、まさに天使のような方でした。

 

 

吉野プロへのインタビュー

吉野プロ:「まずは、フォームを見てみたいので、少し投げてみてください。」

🎯 (3回ほど投げる)

吉野プロ:「フォロースルーが毎回違いますね。」「手で調整しようとしている感覚がありますね。」

 

―― 「ブルに向かって手を伸ばせ!」ってよく聞きますけど、どうなんでしょう?

吉野プロ:「確かによく聞くアドバイスですね。でも、『手を伸ばす』ことを意識しすぎると、最後にどうしても微調整しようとしてしまい、結果としてフォームがバラバラになってしまうんですよ。」

 

―― 「確かに、無意識に手で調整してしまっている気がします…。」

吉野プロ:「だから、私がよく言っているのは、”肘をブルに向かって伸ばせ!”です。」

 

―― 「…肘をブルに向かって?」

吉野プロ:「そうです。人間って、体に近い部位のほうが調整しやすいんです。手先を意識するよりも、肘を意識したほうがフォームが安定するんですよ。」

 

―― 「なるほど…! 肘を意識すると、手は自然とついてくるんですね?」

吉野プロ:「その通り!肘をしっかりターゲットに向けて伸ばせば、結果としてフォロースルーも改善されていきます。」

 

―― 「確かに、それならスローが安定しそうです!」

 

最後にごまかしちゃう人、いませんか?

再現性がないので今すぐやめてください。

ダーツを投げるとき、最後の最後に指先や手首でちょこっと調整して、なんとかターゲットに寄せようとしていませんか?

仮に「ごまかす動作」が毎回同じで、狙った場所に入るなら、「再現性の一部」として成立しているかもしれません。ですが、そんな器用な人は極めて少ないです。自分には当てはまらないと思ってください。

  

手先で調整する癖がある人は、スローのもっと前――グリップスタンスに原因があるはずです。直さない限り、ずっとごまかし続けることになります。

 

今すぐやめましょう。

 

ありがちな質問:テイクバックって必要?

結論から言うと、どっちでもOK。

ダーツで一番大事なのは再現性。だから、自分にとって再現性が高いと思う方を選べばいいんです。

 

ただ、もし僕が個人的な考えを押し付けるなら、テイクバックはあったほうがいいと思っています。

 

なぜか?

 

再現性が最重要なトッププロのほとんどがテイクバックをしているからです。もし本当に必要なければ、彼らは無駄な動きをしないはず。ということは、何かしらのメリットがあると考えるのが自然ですよね。

 

僕が調べていて出した仮説は、**「動から動のほうがリズム感が出る」**という理論です。

 

これは野球などでも言われていることで、止まった状態から動き出すよりも、動きの中でスムーズに繋げたほうが体がスムーズに動くというもの。このリズムに乗ることで、テイクバックがスローの安定につながっているのではないか、と考えています。

とはいえ、これはあくまで僕の考え。
正解は人それぞれ違うので、自分の体で試してみることをおすすめします!

 

 

まとめ

本日は、フォームの3つの変数のうちの一つ、「スロー」についてお話してきました。

実は僕自身、スローについて意識するようになってから、Rt.10 → Rt.15という大きな飛躍を実現することができました。
本当に、意識を向ける場所が変わるだけで、これほどまでに再現性が上がるのかと、自分でも驚いています。

ぜひ、今回の内容を参考にして、自分なりのスローを見つけてみてください!

  

次に見てほしいページは、最速AAフライト【練習方法編】になります。続けてご覧ください。

以上となります。本ブログでは、ダーツのことを今後も発信していきます。

これからも応援よろしくお願いします!

超余談

JAPANのプロリーグでBEST8に何度も入賞している、実力派の吉野洋幸プロに、今回はインタビューをさせていただきました。

少し前の話になりますが、僕は「猛者CUP」という大会に参加させていただいたことがあります。

その際、有原さん、知野さん、樋口さん、中井十夢くんなど、名だたるトッププレイヤーの方々とお話しする機会に恵まれました。

中でも、群を抜いて優しかったのが吉野プロです。

当時、「自分のフォームの改善点を指摘していただけませんか?」と恐る恐るお願いしたところ、笑顔で快く引き受けてくださいました。本当に笑顔が素敵で、まさに天使のような方でした。

(ちなみに余談ですが…知野さんはそのとき、お酒にのまれてしまって、最後は完全に再起不能になっていました笑)

以上、ありがとうございました。

さば

大学院在学中にダーツに目覚め、ダーツ歴一年未満でプロテストを合格。

プロ招待制の大会などで上位入賞の経歴あり。

その経験より「誰でも1年でダーツプロになる方法」をテーマに発信活動に従事。

ダーツ トッププロインタビュー さっさとプロになる
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