【実録】東京エクストリームウォーク100完全攻略!体重100kg・運動ゼロでも完走できた準備と持ち物リスト

生活改善・ダイエット

「東京エクストリームウォーク100に出るけど、どう準備すればいいんだろう?」

そう思って、ネットによくある綺麗な「完走体験記」や「無難な持ち物リスト」を読んでいるあなたへ。はっきり言います。

 

その情報だけを信じて挑むと、確実に地獄を見ます。

 

はじめまして、さばです。

私は身長183cm・体重100kg。高校時代の部活は怪我ばかりで、大学は軽音楽部。普段の運動習慣は「思い立った時に体を動かす程度(半年に1回)」という、典型的な運動ゼロの大男です。

 

しかし、そんな私でも「東京エクストリームウォーク100」に参加し、制限時間ギリギリの約26時間で無事に生還(完走)することができました。

なぜ、100kgの巨体を持つ私が完走できたのか?

それは、私が「自分が弱者であること」を自覚し、100kmの物理的破壊から逃れるための【泥臭いサバイバル準備】を徹底したからです。

本記事では、ネットには絶対に落ちていない「深夜のコンビニ物資枯渇問題」から、水ぶくれを針で潰す「野戦病院的ノウハウ」、100kgの膝を守り抜いた「神アイテム」、そして「ゴール後に車椅子で運ばれた残酷なリアル」まで、私が身をもって体験した一次情報だけを全て公開します。

 

これは、ただの持ち物リストではありません。 あなたが100kmの痛みに耐え、生きてゴールテープを切るための「生存戦略(マニュアル)」です。本気で完走したい方だけ、この先を読み進めてください。

 

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そもそも「東京エクストリームウォーク100」とは?(大会概要)

本題に入る前に、私たちが挑んだこの大会がいかに狂ったイベントであるか、前提を共有しておきましょう。

ただのウォーキングではない「極限(エクストリーム)」な道のり

東京エクストリームウォーク100は、朝日新聞社が主催する「100kmを歩き抜く」という非常にシンプルかつ残酷なウォーキングイベントです。 スタート地点である神奈川県(小田原など)から、湘南の海岸線を抜け、深夜の横浜(みなとみらい)を越え、ゴールの東京を目指します。そして、この大会には「26時間」という絶対的な制限時間が存在します…。

100kmを26時間で歩き切るためには、休憩時間を含めても「時速約4km」というペースを夜通し維持し続けなければなりません。ゆっくりご飯を食べている暇も、疲れたからと座り込んでいる余裕もありません。各所に設けられたチェックポイント(CP)の関門時間を少しでも過ぎれば、その場で強制リタイアとなります。

名前の通り、これはただのお散歩ではなく、己の肉体と精神の限界を削りながら進む「極限(エクストリーム)」のサバイバルなのです。

 

【事前準備編】申し込みから本番までに絶対にやるべきこと

100キロウォークの勝敗は、スタートラインに立つずっと前、「エントリー(申し込み)の瞬間」からすでに決まっています。 気合や根性だけで乗り切れるのはせいぜい50kmまで。ここからは、100kgの巨体をゴールへ導いた「絶対に外せない事前準備」を解説します。

 

申し込みは「アーリースタート」一択!その残酷な理由

東京エクストリームウォーク100に申し込む際、通常のエントリー(8時スタート)と、アーリースタート(7時スタート)が選べます。 結論から言います。絶対に「アーリースタート」を選んでください。

理由は大きく分けて2つあります。これは文字通り「死活問題」になります。

 

① 制限時間が「実質1時間」増えることの絶大な恩恵

スタート時間が1時間早まっても、ゴールの閉門時間は変わりません。つまり、アーリーエントリーを選ぶだけで「1時間の休憩時間」を無条件で獲得できるのです。 100kmという未知の道のりにおいて、この1時間は「足を休ませるための命の猶予」です。後半、足が棒のようになり1歩も動けなくなった時、この1時間があるか無いかで完走かリタイアかが完全に分かれます。

 

② 【警告】後ろを歩くと深夜のコンビニから水と食料が消える

これが最も恐ろしい事実です。 100kmの道中、特に夜間はコンビニが唯一の生命線になります。しかし、通常スタートで集団の後方になってしまうと、前の参加者たちがすでに水や食料を買い占めた後(いわゆるイナゴの群れが通った後)に到着することになります。

深夜のコンビニに、新たな商品の搬入(品出し)はありません。

「疲れ果てて辿り着いたコンビニで、水もカロリーも枯渇している」という絶望的な状況を避けるためにも、アーリーエントリーで少しでも前方のポジションを確保し、命の物資を確保する防衛策が必須なのです。

 

己の弱点を知る「山手線1周(約40km)」テスト

一緒に出場し、リタイアした私の友人(日頃からジムに通っている男)は、「自分は体力があるから大丈夫」と勘違いし、ぶっつけ本番で挑みました。これは完全に自殺行為です。

絶対にやってほしいのが、本番前に「山手線1周(約40km)」を実際に歩いてみる事前テストです。私も、一緒に完走を目指した友人と事前にこれを決行しました。

なぜ40kmなのか? それは、「自分の体のどこが、どう壊れるか」を事前に知るためです。

  • 足の裏のどこに水ぶくれができるのか?
  • 膝の外側が痛くなるのか、それとも股関節か?
  • 靴擦れは起きるか? 靴下の厚さは適切か?

長距離を歩くと、体は必ずたくさんの悲鳴(症状)を訴えてきます。ぶっつけ本番でこの悲鳴を聞いても、手遅れです。 事前に「自分の弱点(バグ)」を正確に把握し、それに合わせたテーピングや装備を用意する。このテストを経た者だけが、100kmのサバイバルを生き残る資格を得られるのです。

 

【持ち物・装備編】100kmの痛みを消す神アイテムリスト

具体的なアイテムの解説に入る前に、絶対に肝に銘じてほしい大原則があります。 それは「荷物は1グラムでも軽くしろ(極力少なくしろ)」ということです。

スタート時に「ちょっと重いかな」と感じる荷物は、50kmを超えたあたりから肩に食い込む「鉄の塊」へと変貌します。あれもこれもと不安になって詰め込むのは素人のやることです。

それを踏まえた上で、体重100kgの私が実際に持参し、完走の命綱となった「厳選アイテム一覧」がこちらです。

  • テーピング(複数ロール)
  • 登山用ストック(2本1セット)
  • 針(水ぶくれ処置用)
  • アミノバイタル(粉末タイプ)
  • 水筒(水が汲める場合などに重宝します)
  • 雨具(※雨予報の場合)
  • 靴下の替え

 

アミノバイタルなどの粉末サプリは、軽くて即効性があるため必須です。また、靴下の替えは「足を開放してリセットする」ために非常に役立ちました。 ここからは、このリストの中でも「これが無ければ絶対に完走できなかった神アイテム」の使い方を具体的に解説します。

 

【服装・靴】テーピングは「持参する筋肉」である

100kmを歩く上で、テーピングは単なる怪我予防ではありません。「物理的に筋肉を持参する」のと同じです。

私が徹底したのは以下の2点です。

  1. 土踏まずのアーチを持ち上げる 人は、土踏まずのアーチが下がってくると「足が疲れた」と錯覚します。事前にアーチを下から持ち上げるようにテーピングを強固に巻くことで、足の崩壊を物理的に防ぎます。
  2. シンスプリントの発症を防ぐ 私は過度な運動をするとスネの骨周りが痛む「シンスプリント」の気がありました。そのため、シンスプリント用の巻き方で徹底的にスネを保護しました。(※シンスプリントの具体的なテーピングの巻き方については、こちらの別記事で詳しく解説しています)

途中のチェックポイントで、シンスプリントの痛みで絶望している参加者がいたため、この巻き方を教えてあげたほどです。テーピングという「疑似筋肉」の準備を怠らないでください。

 

【歩行ギア】「4本足」で歩け!膝を守る登山用ストック

体重100kgが100kmを歩けば、膝へのダメージは尋常ではありません。そこで活躍したのが「登山用ストック」です。

ストックを使う最大の理由は、「2本足」ではなく「4本足」になって体重を分散させるためです。足だけで歩こうとするから壊れるのです。ストックを突き、体の負荷を「手と腕」にも逃がしながら歩く。このストックがあったからこそ、巨体でも膝の完全破壊を免れることができました。

 

【救急セット】水ぶくれを潰す「針とハサミ」が命運を分ける

長距離歩行で100%発生するのが「水ぶくれ」です。絆創膏を貼って痛みに耐えながら歩く人が多いですが、そんな甘い処置では100kmは持ちません。

私のやり方はこうです。

「水ぶくれができたら、持参した針で刺して中の水を全て抜き、その上から直接テーピングを貼って強制的に塞ぐ」

 

かなり荒療治に聞こえますが、水を抜いてテーピングで固定することで、水ぶくれがそれ以上大きくなるのを防ぎ、歩行時の強烈な痛みも消えます。

(※ただし、ゴール後にテーピングを剥がす時は地獄のように痛いので、安全に切り取るための「ハサミ」も絶対にセットで持参してください)

 

【裏技】不要な荷物は「途中のコンビニから自宅へ郵送」する

道中、雨が降るかもしれないと雨具(カッパなど)を持参する方も多いでしょう。しかし、雨が止んだ後の雨具は、ただの重くてかさばるゴミと化します。

そこで私が使った、そして他の賢い参加者も使っていた裏技が「途中のコンビニから、不要な荷物を自宅宛に宅急便で送ってしまう」という方法です。

「もうこれは絶対に使わない」と判断した瞬間、コンビニに立ち寄って箱に詰め、自分の家へ発送する。100kmウォークにおいて、荷物を途中で切り離して身軽になれる手段があることは、絶対に覚えておいてください。

 

【当日の行動編】スタートから100km完走までのサバイバル術

スタートの号砲が鳴ってからゴールするまで、あなたは時間と疲労、そして「休みたい」という誘惑と戦い続けることになります。ここからは、100kmの道中を生き残るための「当日の鉄則」を解説します。

 

休憩の鉄則:足を「王様扱い」してむくみを取る

100キロウォーク当日、あなたの「足」は絶対的な王様です。王様のケアに一切の妥協をしてはいけません。

休憩ポイントに着いたら、まずは必ず靴を脱いで足を完全にリラックスさせてください。そして、ただ座るのではなく、坂道や段差を利用して「足を自分の心臓より高い位置に上げる」のが鉄則です。

重力に逆らって歩き続けた足は、信じられないほどむくみます。このむくみを極限まで取るために、足を高くして血液を戻すのです。「足のためにできることは全部やる」、これが完走の絶対条件です。

 

補給の鉄則:飲食店はNG!CPとコンビニでカロリーを奪え

道中、温かくて美味しそうな飲食店がたくさん目に入ります。しかし、お店に入ってゆっくり食事をするのは絶対にやめてください。これは甘い罠です。時間を大幅にロスするだけでなく、一度完全に足を止めてしまうと、店を出る時に足が固まって一歩も動けなくなります。

補給は、大会側が用意するチェックポイント(CP)とコンビニで完結させます。

CPでは必要なカロリーを摂取するのはもちろん、「ポケットに入るものは遠慮せずに全て詰め込む」くらいの気概で臨んでください。また、コンビニで「ウイダーinゼリー」のような手軽なエネルギー源を見つけたら、とりあえず即購入して確保しておくのが生存ルートです。

 

メンタルの鉄則:見知らぬ参加者と「戦友」になる

一人で黙々と下を向いて歩くのは、精神的に最もキツいです。100kmを歩き切るための最大の原動力は、「道中で出会った他の参加者と励まし合うこと」です。

深夜4時、立ち寄ったローソンの駐車場で、シンスプリントの痛みで絶望している見知らぬ参加者がいました。私は彼にテーピングの巻き方を教え、共にゴールを目指そうと誓い合いました。参加者は全員、同じ地獄を歩く仲間なのです。

 

また、100kgの私は足裏だけでなく「内もも」にも強烈な水ぶくれ(股ズレ)ができました。痛みを庇うために不自然なガニ股で歩いていた時、心配の言葉をかけてくださったマダム二人組がいました。理由を伝え、「ちんちんが大きくて初めて後悔しました」と自虐したところ、大爆笑が起きて場が和んだのは忘れられない思い出です。その後、デカティン兄ちゃんとゴールまで言われ続けました…。

 

極限状態の中だからこそ、痛みやトラブルを笑いに変え、初対面の人とも「戦友」として励まし合う。コロコロとチームメイトが変わる気楽さも楽しみながら、誰かと一緒に前を目指すことが、折れそうな心を繋ぎ止める最強の接着剤になります。

 

【ゴール後編】感動の裏にある屍の山と、絶対に手配すべきこと

100キロを歩き抜いた感動のゴール。しかし、本当の絶望は「ゴールテープを切った後」に待っています。ネットの綺麗な完走記には書かれていない、ゴール直後の残酷な現実をお伝えします。

 

ゴール地点は屍の山。自力での電車帰宅は不可能

ゴール地点は、まさに「屍の山」です。至る所で力を使い果たした参加者が寝転がり、座り込んでいます。

しかし、そこに感動の余韻にゆっくりと浸っている暇はありません。ゴール地点はすぐに閉鎖の時間が迫り、スタッフから「速やかに退出してください」と追い出されるのが現実です。

ここで、多くの参加者が絶望的な壁にぶち当たります。それは「ここから自力で電車に乗って帰るのは、はっきり言って不可能」という事実です。100km歩いて完全に破壊された足で、駅まで歩き、階段を上り下りし、電車に揺られて帰宅するなどという芸当は、少なくとも私には絶対に無理でした。

 

【超重要】送り迎えの車と「車椅子」の覚悟

だからこそ、絶対にやっておくべき事前準備の最終項目が「家族や友人による、車での送り迎えの手配」です。

ゴール後、私は冗談抜きで1歩も歩けなくなり、迎えに来てくれた友人に「車椅子」を押してもらって移動しました。人生初の車椅子体験が、まさか100キロウォークのゴール後になるとは思いませんでした。

車を手配しておくメリットは単なる移動だけではありません。私は帰りの道中で友人に頼み、マツキヨ(ドラッグストア)に寄って大量の水ぶくれを処置するための「キズパワーパッド」を調達し、さらに銭湯に寄って限界を迎えた体を洗い流すことができました。

自力で帰宅しようと甘く考えてはいけません。100km先のゴールであなたを回収し、ケアしてくれる「救護班(車)」の手配まで含めて、東京エクストリームウォークの準備なのです。

 

まとめ:準備を制する者が100キロウォークを制す

100キロウォークは、気合や根性だけで乗り切れるような甘いイベントではありません。しかし、自分の弱さを認め、痛みを防ぐための「泥臭い事前準備」を徹底すれば、体重100kgで運動ゼロの私でも必ず完走できる道は開けます。

これから挑むあなたには、この記事で紹介した生存戦略を全て実践し、万全の準備でスタートラインに立ってほしいと思います。

 

最後に伝えたい「本当の後悔」

最後に、私がこの100キロウォークで得た「一番の教訓」であり、同時に「最大の後悔」についてお話しさせてください。

制限時間ギリギリのゴール地点。私は、道中で励まし合いながら自然と組むことになった、5人の見知らぬ「戦友」たちと一緒にゴールテープを切りました。 メンバーは、私と同じように同行者がリタイアしてしまった方が1人。そして、最初から最後まで誰一人欠けることなく歩き抜いた「3人組」です。

ゴールした瞬間、私には確かな達成感がありました。しかし、隣を見た時、その感情は一瞬にして「強烈な喪失感と悲しみ」に変わりました。

完走したその3人組が、人目もはばからずに号泣し、抱き合って、仲間同士で喜びを爆発させていたのです。

その姿を見た時、私は胸が締め付けられました。

 

「ああ、俺もこれを、一緒に参加した友達とやりたかったな」と。

 

私の本当のゴールは、ただ100キロを歩き切ることではありませんでした。「一緒に参加した仲間と、最後に泣きながら喜びを分かち合うこと」こそが、私が本当に見たかった景色だったのだと、その時になって初めて気づいたのです。

だからこそ、これから仲間と一緒に参加するあなたに強く言いたいです。

 

「自分だけ」が完走の準備をするのでは意味がありません。仲間が少しでも準備を舐めていたら、全力で指摘し、一緒に最善の対策を練ってください。

 

100キロウォークは、準備を制する者が制します。 どうか後悔のない万全の準備をして、最後は一人ではなく、あなたの大切な仲間と共に「最高のゴール」を迎えてください。

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